マットレスの汚れ対策としてシーツ選びは必須です。あなたはマットレスの正しいシーツの選び方を知っていますか?
機能別のシーツの選び方
マットレスの汚れ対策としてシーツを選ぶ場合、やはり汚れや水分が染み込みにくいものを選ぶと思います。
そこで、シーツを選ぶ際「防水」という表記と「撥水」という表記があるシーツを目にすると思います。どちらも同じだと思うかもしれませんが、全く意味の違う別ものだということを知っておきましょう。
「撥水シーツ」
撥水シーツとは、シーツの生地の表面自体に加工が施してあり、汚れや水分が生地の中に全く染み込まないものを言います。
〈メリット〉
・マットレスが汚れるのを完全に防いでくれる
〈デメリット〉
・吸水性が全くないため、吸水性が全くないため熱がこもりやすく蒸れやすい
・伸縮性がないため寝心地が良いとは言えない
撥水シーツは、シーツを頻繁に替え殺菌清掃をしなければならない医療用としては非常に向いているのですが、一般的にはあまりオススメしません。
「防水シーツ」
防水シーツとは、撥水シーツ違い生地の表面ではなく裏側に加工が施してあるものをいいます。
〈メリット〉
・汚れや水分を吸い取る効果がある
・裏側の加工により汚れや水分をそれ以上通さない
・伸縮性があり寝心地が良い
・肌触りが良い
〈デメリット〉
・殺菌清掃のしやすさは撥水シーツより劣る
一般的な私たちがシーツを選ぶならば、メリットの多い「防水シーツ」を選びましょう。
生地別の防水シーツの選び方
防水シーツの生地には、代表的なものとして主に3種類ほどあります。
①ポリエステルスムース生地
〈メリット〉
・耐久性が高い(アイロンもかけられる)
・吸水性が高くないため、洗濯後に乾きやすい
〈デメリット〉
・吸水性が高くない分やや蒸れやすい
ポリエステルスムース生地は、吸水性があまり高くないため、単体で使用し直接その上に寝るのにはあまり向いていません。
使用する場合は、敷きパッドの下にもう一枚敷くようにすると良いでしょう。
②コットンスムース生地
〈メリット〉
・肌触りが良い
・ポリエステルスムース生地より吸水性が高い
〈デメリット〉
・おねしょ等を完全に吸い取るほどの吸水性はない
コットンスムース生地は、ある程度の吸水性もあり、肌触りが良いため単体で直接その上に寝るのに適しています。
しかし、吸水性が非常に高いわけではないため、小さなお子さんがいる家庭など、おねしょ等で濡れる機会が多いところにはあまりオススメしません。
③コットンパイル生地
〈メリット〉
・吸水性が非常に高い
・肌触りが非常に良い
〈デメリット〉
・洗濯できない(洗濯機で洗うことはできるが、脱水ができない)ものもある
コットンパイル生地は、非常に吸水性が高く肌触りも良いので、単体で使用しその上に直接寝るのに非常に適しています。洗濯しづらいと言えども、洗濯と脱水方法に気をつけて行えば問題はありません。
防水シーツの正しい洗濯、脱水方法はこちら
一般的に防水シーツを選ぶ際は、コットンパイル生地を選べばまず間違いないでしょう。
ちなみに、プロスポーツ選手も愛用者が多いイタリア製の高反発マットレス「マニフレックス」の専用シーツもコットンパイル生地を使っているものが多いです。
防水の範囲別のシーツの選び方
①全面タイプ
〈メリット〉
・防御性は最も高い
〈デメリット〉
・全面を覆う分通気性が悪くなりやすい
・洗濯後の脱水がしにくい
全面タイプは、最も防御性に優れているので、おねしょ等で濡れる機会が多い家庭では安心かもしれません。
しかし、それと同時に小さなお子さんは汗を大量にかくので通気性がやや劣り、脱水もしにくい全面タイプは不安が残ります。
②表面タイプ
〈メリット〉
・広い範囲で防水の対応ができる
・表面を覆うだけなので、通気性も良い
〈デメリット〉
・全面タイプよりは、防御性は劣る
表面タイプは、マットレスの表面の全体を覆うので、広い範囲がおねしょ等で濡れる可能性がある家庭でも十分対応できます。
また、側面は覆わないので通気性も保たれ非常にバランスの良いタイプと言えます。
一般的にシーツを選ぶ際は、この表面タイプが最もオススメです。
③部分タイプ
〈メリット〉
・濡れる範囲が限られる場合は効率が良い
・通気性が最も高い
〈デメリット〉
・固定しづらい
・小さなお子さんには向いていない
部分タイプは、防水範囲が限られ、取り替える機会も多い介護施設等では非常に向いています。しかし、覆う範囲が少ない分防水範囲が限られ、固定もしづらいので小さなお子さんには向いていません。
【結論】
一般的な私たちが、マットレスを汚れから守るために選ぶべきシーツとは、
・撥水シーツではなく、防水シーツを選ぶ
・コットンパイル生地のシーツを選ぶ
・マットレスの表面全体を覆うタイプのシーツを選ぶ
最低この3点に着目して選ぶと間違いはないでしょう。
もしマットレスが汚れてしまったら?
防水シーツを敷いていても、まれにマットレスに汚れやしみが付いてしまうことはあります。
そんなときも焦らず、正しい方向でしっかり汚れを落としましょう。
正しいマットレスの汚れの取り方はこちら
ぜひ参考にしてみてください。
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