大腰筋にアプローチしてもがなかなか緩まない、朝腰が痛む症状がいっこうに治らないという人は、腎臓の状態を改善する必要があるかもしれません。
朝起き上がる際に腰が伸びない、動き出しに腰が痛い、でも腰を揉んでも治らないというときの本当の原因は、腰の筋肉が悪いわけでではなく、大腰筋という筋肉が大きく関わっている可能性が高いです。
大腰筋と腰痛の関係についてはこちら
しかし、いくら大腰筋にアプローチしてもなかなか緩んでくれなかったり、起き上がるときの痛みに改善が見られないことが意外とあります。
そのようなときは、腎臓に不具合がある可能性があります。
なぜ腎臓が腰痛と関係があるのか?
一見、腎臓は泌尿器に属するため腰痛とは何の関係もなさそうなイメージがありますが、図を見てもわかるように、腎臓は通常腰の両側に位置しています。
腎臓に負担が生じると、関連痛といって腎臓の周囲、つまり腰に痛みを感じることがあるのです。
また、朝起き上がる際の腰の痛みの原因は大腰筋の可能性が高いと述べましたが、実は腎臓は大腰筋と大きな関わりがあるのです。
腎臓と大腰筋の関係性とは?
腎臓はゲロータ筋膜と呼ばれる膜で覆われ保護されおり、主にその筋膜と周囲の組織の筋膜との連結によって支持されています。その中で腎臓の筋膜は大腰筋の筋膜と直接繋がっているのです。
腎臓に何らかの不具合が生じ、負担ががかかると、腎臓はうっ血し重くなります。腎臓は主に膜によって支持されているだけなので、重くなると下垂(後下方へしやすい)を起こしてしまいます。その際、繋がっている大腰筋の筋膜をも一緒に引っ張ってしまい大腰筋の緊張を引き起こしているのです。
これでは、大腰筋のみをいくら緩めても、そこに直接連結している腎臓の下垂を改善しない限り大腰筋の緊張が取れることはありません。
人口透析となる前に腎臓の不調を自分で改善するには?
腎臓に不具合がある場合、必ず泌尿器科に行き薬を処方してもらいます。また、重度の腎不全の場合、人工透析をすることになってしまうでしょう。しかし、腎臓を改善させるには、必ずその方法しかないといけないというわけではありません。
腎臓は以下のように自分でも症状を改善することが可能なのです。
①自分で腎臓の位置を調整する
②食事の見直し
③適度な運動
④睡眠時の血流の維持
具体的に見ていきましょう。
①自分で腎臓の位置を調整する
【方法】
1.ベッドなどの上に横向きになる
2.腎臓の位置を手のひらで把握する
(脇腹のやや背中側をたどり、肋骨の1番下のラインを見つけ、その境い目辺りにある)
3.腎臓があるであろう場所を、やや背中側から斜め上を目がけて手のひらで軽く押す
4.その状態をしばらくキープしていると、触っている硬い感覚のところがふわーっと柔らかくなるような感覚がある
(感覚がわからない人は、目安として30秒程度で良いでしょう。)
これで終わりです。簡単ですね。
この後に、大腰筋のセルフケアを行えば、さらに効率よく朝の腰痛が改善される可能性が高くなります。詳しい方法はこちら
②食事の見直し
慢性腎不全で透析をしているというレベルの人は、病院で指導を受けている食事療法で具体的な数値をあげられ、様々な栄養素の摂取量を制限しなければなりません。
ここでは、「少し腎臓に負担がかかってるかな?」「腎臓が怪しいなぁ」と思う人。病院で、「気をつけた方がいいですよ」と言われた。ぐらいの人を対象に説明します。
【食事で気をつけるポイント】
・たんぱく質を摂り過ぎない
食事で摂取したたんぱく質は、体内で代謝される過程で、体に必要なものと不要な老廃物に分解されます。腎機能が低下してきている人は、たんぱく質を摂取しすぎると、老廃物の処理がしにくくなり、腎臓への負担が増えてしまいます。そのため、代謝の過程で老廃物が出やすいたんぱく質は摂りすぎない方がいいのです。
とくに、意外とたんぱく質が含まれている、ごはん・パン・芋類・果物などの食べ過ぎには要注意です。
摂取する場合、肉・魚・卵・大豆などの良質なたんぱく質からほどよく摂るよう心がけましょう。
・エネルギーを確保する
エネルギー(カロリー)が不足すると、もともと体内にあるたんぱく質が分解されてしまい、老廃物が出てしまいます。これでは、たんぱく質を摂り過ぎないようにしても意味がなくなってしまうので注意が必要です。
ただ、ごはん・パン・芋類などの摂りすぎはたんぱく質の摂り過ぎにもつながってしまうので、サラダ油やマヨネーズなどは少量で高カロリーなので、このような脂肪分を適度に摂り補いましょう。
・塩分を摂り過ぎない
塩分を控えるという言葉は、腎臓に不具合がある人は、とくに最初に言われる言葉でしょう。
腎臓の機能が低下してくると、塩分(ナトリウム)の排泄がしにくくなり、腎臓に負担がかかってしまいます。そうすると、血圧の上昇やむくみにもつながるので注意が必要です。
外食が多かったり、濃い味が好みの人は少しずつ控えていきましょう。
③適度な運動
運動不足により、代謝・循環が悪くなると血圧の上昇などを引き起こし腎臓に負担がかかってしまいます。そのため、できるだけジョギングなどの有酸素運動や筋力トレーニングを生活の中で取り入れるようにしましょう。
④睡眠時の血流を維持する
睡眠時は、筋肉が動くことによる血流の循環が最も少なくなります。そのため、血流がお腹、つまり腎臓などの内臓に多く流れます。
このとき、寝る姿勢が悪くなり一定箇所に負荷がかかると、血流が滞り、腎臓などに負担がかかると同時に局所的(とくに腰部)に筋肉の血流が悪くなり筋肉の硬直を引き起こしてしまうのです。
これが最も朝起きるときの腰の痛みに直結しますので、このような症状がある人はとくに、正しい姿勢での睡眠は意識しなければなりません。
そのためには、正しいマットレス選びが重要です。
オススメのマットレス
私の1番のオススメは腰痛対策マットレスモットン
特徴としては、
1、体圧を分散してくれると同時に、しっかりと身体を支えてくれる
ふわっと身体が沈み込み腰椎とマットレスの隙間をなくし、なおかつ高反発の作用により体圧が大きい骨盤まわりが沈み込みすぎるということがなく、まんべんなく支えてくれ、背骨の形状を常に正常に保つことができます。
2、寝返りのしやすさ
「モットン」は適度な反発力により非常に寝返りが打ちやすく、無駄がなく効率のいい寝返りができ、本来すべき適正の回数の寝返りをうつことができます。これにより睡眠時も十分な血流やリンパの流れを正常に保たれ、筋肉の血行不良による硬直を防いでくれます。
モットンの詳細はこちら
これにより、睡眠時の血流をしっかり維持して腎臓への負担を減らしましょう。
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こちらもチェックしてみましょう。
なかなか大腰筋にアプローチしても朝起き類ときの腰の痛みが治らない人は、自分が腎臓に負担をかけている生活をしていないかどうか見直してみましょう。
もし不安な人は、一度病院を受診して検査しましょう。
腎臓に不具合を感じたら①〜④を実践して腎臓を改善してみると朝の腰痛に効果があるかもしれません。
参考にしてみてください。
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