マットレスを高齢者やシニア世代の方が買い直すなら、絶対に寝心地だけを重視してはダメ?
低反発のマットレスはダメ
現在、高齢者やシニア世代でも働いたり、スポーツをする方は少なくありません。近年健康寿命が伸びたため、高齢でも体を動かす機会も増えているのが現状です。
健康のために頑張って毎日体を動かしている方もいるでしょう。
しかし、体はいつまでも若くはありません。
・体のあちこちが痛い
・疲労が回復しづらい
・熟睡できない
という悩みが出てきて当然だと思います。
だからこそ、悩みの改善のために最も長い時間身を置く寝具にはお金をかけてでも十分にこだわった方がいいと思います。
では寝具を買い直す際、何を最初に思い浮かべるでしょうか?
残念ながら、テンピュールやトゥルースリーパーに代表的にされる低反発マットレスは選ぶべきではありません。
その理由は、
1、体が沈み込みすぎる
寝具が柔らかすぎると体圧が大きい腰からお尻まわりが沈み込みすぎると背骨の弯曲が大きくなり、のちの背骨の変形や姿勢の悪さに影響を与えてしまいます。
2、不十分な寝返り
高級羽毛布団などは寝心地の良さゆえに、寝返りが減少してしまう傾向にあります。実は、これは非常に良くないことなのです。私たちは寝返りをすることで睡眠中の血流をスムーズに保つことができます。寝返りの回数が減ると、寝具と接している腰の面の血流が滞ってしまい筋肉を硬くしてしまうのです。
高齢者やシニア世代が寝具に求めるべき要素とは
高齢者やシニア世代が選ぶべきマットレスの条件とは、
・睡眠時の体の負担を最大限減らせるもの
・寝返りがスムーズにできること
・硬すぎないこと
このような要素を満たしているマットレスが望ましいです。
そこでオススメなのが、高反発マットレスの中でも圧倒的な知名度と人気を誇る【マニフレックス】というマットレスです。
マニフレックスには、
・スタンダードモデル
・ラグジュアリーモデル
・三つ折りモデル
・敷布団・オーバーレイモデル
といった多数の種類が揃っており自分に合ったものが必ず見つかるでしょう。
その中でも、高齢者やシニア世代の方には、特にラグジュアリーモデルが最もオススメです。
スタンダードモデルも性能の高さは十分ですが、芯材のエリオセルのみが使用されているため硬さが170Nという非常に硬く、どちらかというと体格の良い方や成長期の学生などに向いていると言えるのです。
一方で、ラグジュアリーモデルは、芯材にエリオセルとエリオセルMF(マインドフォーム)を組み合わせて使われているものがほとんどなので、非常に柔らかいながらもしっかり支えられるという絶妙な寝心地が期待できるのです。
マニフレックスのラグジュアリーモデル全ラインナップ徹底解説
ラグジュアリーモデルは以下のラインナップです。
モデルトリノ
中心の芯材には、スタンダードモデル同様エリオセルが13cm使用されています。上面の側地にはエリオセルの性能をそのままに、より柔らかく高密度になるよう研究され完成した「エリオセルマインドフォーム(MF)」が2cm使用され、下面の側地に通常のエリオセルが1cm使用されているリバーシブルモデルとなっています。
簡単に言うと、両面通常のエリオセルだったスタンダードモデルのマットレスの片一方の面にエリオセルMFを1cm追加したような形です。
これにより、一方の面ではエリオセルMFによる低反発のような柔らかさ、もう一方の面では通常のエリオセルのほどよい硬さが体感でき、状況によって使い分けることができます。
また、エリオセルは耐久性に優れているため12年の長期保証が付いています。
両面の側生地には、綿よりも吸汗性が高く、光沢がありしっとりとした肌触りの高級素材の※ヴィスコースが使用されています。
※ヴィスコースとは、木材パルプから作られる最も古い自然素材の合成繊維です。 シルクの代わりとしてドレスによく使用されていたほど光沢や質感が優れており、さらっとした感触が心地よく体にフィットします。 吸湿性があり、伸縮性、強度も十分にあります。 リッチな質感なので、フェミニン・エレガントなデザインのワンピース、スカート、ブラウスなどに多くつかわれている生地です。
サイズ
※色はホワイト、ピンク、グレーの3色から選ぶことができます。
※オーダーメイドで好きなサイズのオーダーをすることも可能となっています。
価格ラグジュアリーモデルの中では、最も安いモデルです。
評価
片方の面に硬さ70NのエリオセルMFが使用されたことにより、高齢者や女性、体重の軽い細身の男性にも対応しやすくなっていると思います。
スタンダードモデルだと硬すぎるかもしれないと思われる方は、少し価格は高くなりますがこちらを選んだ方が失敗はないかと思います。
モデルローマ
エリオセル10cmとエリオセルマインドフォーム(MF)5cmをそのまま組み合わせた2層構造のマットレスになります。
モデルトリノと同様、裏表の2パターン体感することができるのですが、エリオセル、エリオセルMFそれぞれの厚さが違います。
また、同じく耐久性に優れ12年の長期保証が付いています。
両面の側生地には、モデルトリノと同様にヴィスコースが使用されています。
また、側面の側生地にはエコな素材である高級人工皮革※アルカンターラが使用されています。
※アルカンターラとは、イタリアのアルカンターラ社で製造された耐久性、通気性に優れた最高級人工皮革です。主に高級車などのシートなどに使用されています。
また、この側生地は取り外しができ、洗うことができますので、常に清潔に保つことができます。
※側生地はドライクリーニングが推奨されています。
サイズ
※モデル・ローマは色を選択することはできません。
※好きなサイズのオーダーは可能です。
価格
評価
側生地にヴィスコースやアルカンターラという高級素材を使用しているため、通気性もよく肌触りもいいのでより良い寝心地が期待でき、見た目からも高級感が感じとれます。
モデルトリノ同様、硬さのあるエリオセルの面と柔らかいエリオセルMFの面の2パターンあり、両面を上手く使い分けることで幅広い体型の方に対応することができます。また高級側地が使われ、エリオセルMFの面が5cmとモデルトリノよりも分厚くなっているため、より良い肌触りと柔らかさを体感したいという方はこちらのマットレスの方がオススメです。
フラッグ・FX
芯材には18cmもエリオセルが使用され、側地にはエリオセルMFが両面2cmずつ使用されており、計22cmの分厚さがあります。
簡単に言うと、芯材、側地の形からしてモデルトリノの上位版というようなマットレスです。
これまでのスタンダードモデルやモデルトリノ、ローマよりも芯材のエリオセルが圧倒的に分厚く、反発力、体圧分散性能もより高いものとなっています。また、側地にエリオセルMFを2cmも使用することにより感触は非常に柔らかく、かなりの寝心地の良さが期待できます。
耐久性ももちろん優れ12年の長期保証となっています。
側生地にはエコ素材である※木製ファイバーが採用されています。放湿性に優れ、蒸れにくく、防臭効果も発揮する最先端の素材です。
※木製ファイバーとは、白松のみを使って生成された非常に細い繊維で、なめらかな肌触りが特長です。原料は、幹を伐採するのではなく、剪定した枝部分のみを使用しているので環境に優しく、早いサイクルで再生・成長するので非常にエコな素材と言えます。
サイズ
厚さは納得の22cm です。
※フラッグ・FXは色を選択することはできません。
※好きなサイズのオーダーは可能です。
価格
評価
表面はエリオセルMFの厚さが2cmも使用されているため、低反発のような柔らかさがあります。その下には18cmもある反発力、体圧分散性に優れたエリオセルなので、体が沈み込みすぎることはまずありません。そのため、幅広い体型の方に対応可能ですし、似たタイプのモデルトリノ以上の寝心地が期待できます。
ちなみに私は身長187cmの80kgですで腰痛持ちですが、このタイプを使用しています。腰痛改善効果もかなり感じていますし、寝心地は最高です。マニフレックスのマットレスのラグジュアリーモデルの中でも飛び抜けて価格が高いわけではなく、この性能ですから、腰痛持ちの方には一番オススメしたいマットレスです。ちなみにマニフレックスのアドバイザーの方々やマニフレックスを愛用している世界のトップアスリートもほとんどがこのマットレスを使っていることから人気と実力が分かります。
T-75
通常のエリオセルは使用せず、エリオセルMFとエリオセルソフトと柔らかい性質を持つ2つのエリオセルが使われているマットレスです。
芯材にエリオセルMFを3cm、エリオセルソフトは18cmとソフトの方が多く使用されており、片側の側地にもエリオセルMFが1cm使用されています。合計22cmという十分な厚さで柔らかく沈み包み込まれるような寝心地を体感することが期待できます。
また、エリオセルソフトも柔らかいですが耐久性には優れていますので、12年の長期保証が付いています。
側生地にはヴィスコースが使用されており、高級感があります。また、※アウトラストという特殊繊維も組み込まれているので、1年中快適な温度を保つことができます。
※アウトラストとは、真夏でも真冬でも、肌の表面温度を人間が快適だと感じる温度32℃(±1℃)に保とうとするサーモコントロール素材です。なんとNASAが開発した宇宙服にも使われる素材なのです。
また、この側生地も取り外しができ、洗うことができますので、常に清潔に保つことができます。
サイズ
こちらも厚さ22cm です。
※T-75は色を選択することはできません。
※好きなサイズのオーダーは可能です。
価格モデルローマと価格は同じです。
評価
エリオセルソフトは硬さが115Nとなっています。この硬さはおよそ体重が50kg前後の方が、体圧分散や腰痛改善効果などが最も発揮される硬さと言われています。
つまり、がっちり体型の方は柔らかすぎて逆に寝心地が悪くなるかもしれませんが、一般的な女性にとっては間違いなくこのマットレスが最も適していますし、オススメです。
また、アウトラストの効果により温かさが保たれるので冷え性の多い女性にはなおさら適していると言えるでしょう。
モデルEX-II
マニフレックスの全てのマットレス中で唯一、芯材にエリオセルMFのみを100%採用したマットレスです。感覚はほぼ低反発マットレスです。厚さも22cmと分厚く、包み込まれるかのような、しっとりと柔らかな感触でかなりの寝心地の良さが期待できます。
また、保証期間も最長の15年となっています。
側生地にはスポーツウェアなどに採用されている、吸水性と速乾性を兼ね備えた※クールマックスを使用しており、汗によるベタつきのないサラっとした寝心地を実現しています。
※クールマックスとは、1本の繊維の中に4つの溝を持つ独特なポリエステル繊維で、乾燥速度が綿の5倍という脅威の性能があります。
そのため、汗を素早く吸収して外に出してくれるので、汗によるムレやベタつきがなく、肌を常にクールでドライに保つことができます。
また、この側地には360°フルオープンのファスナーが付いており、上下片方ずつ取り外し可能な3Dバンド使用の設計となっていますので、汚れた面だけを洗うことができるので非常に便利です。サイズ
こちらも厚さ22cm です。
※モデルEX-Ⅱは色を選択することはできません。
※サイズのオーダーは可能です。
価格
評価
このマットレスはマニフレックスのマットレスの中で最も柔らかい製品と言っていいでしょう。柔らかく包み込まれるような寝心地の良さを好む方にはこの上ない仕上がりとなっています。しかし、性質上反発力は間違いなくあるのですが、実際の感触はほぼ低反発マットレスです。腰痛改善効果を目的とされる方は、体が沈み過ぎて寝返りが打ちづらいので腰痛を悪化させてしまう危険性があるのであまりオススメできません。寝心地の良さを追求する方にオススメのマットレスです。
モデル万平
日本の西洋ホテルの草分けにして、クラシックホテルの頂点と言われる軽井沢の万平ホテルと、長きにわたる共同開発の末に完成したマットレスです。
芯材はエリオセルがなんと22cm、両面の側地はエリオセルMFが2cmずつの計26cmの分厚さがある。サンドイッチ構造となっています。
簡単に言うと、腰痛持ちには最もオススメのマットレスとお伝えしたフラッグ・FXのさらに上位版といった感じです。
側生地は肌触り滑らかでゴージャスなヴィスコース生地をスクエアキルティングした仕上がりです。
もちろん耐久性に優れ、12年の長期保証が付いています。
サイズ
厚さは圧巻の26cm です。
※モデル万平は色を選択することはできません。
※サイズのオーダーは可能です。
価格
評価
マニフレックスの全マットレス中で価格を考えず、腰痛改善効果等の性能だけでランキングをつけるなら間違いなくこのモデルが1位を取るでしょう。
ただ、価格を考えた場合シングルサイズで20万円を超える非常に高価なマットレスです。腰痛改善を考えているなら、ラグジュアリーモデルの中では比較的リーズナブルなフラッグ・FXで十分効果が得られるはずです。
余裕がある方は、見た目も豪華ですし、性能も間違いないのでこのマットレスを選ぶべきです。
モデルディアマンテ50
マニフレックス創業50年の技術をすべて注ぎ込んで開発された、初の3層構造のマットレスです。
表面には全く新しい芯材のマルバフォームを採用しています。エリオセルMFよりもさらに柔らかく、その寝心地は今までにないほどの包容力があります。中心には通常のエリオセル、裏面にはエリオセルMFとなっており、さらに側地にもエリオセルMFが両面に使われています。すべてを合わせると27cmという圧倒的な分厚さを誇ります。保証も15年と最長となっています。
どちらの面を上にするかで異なった寝心地を体感でき、それぞれ高い次元で寝比べることができます。
側生地には美しい光沢のヴィスコースを採用、ボリューム感溢れるキルティング仕上げが施されています。また、モデルEX-Ⅱと同様に上下でそれぞれ別に外せる仕様になっており、汚れた側だけを取り外して洗濯することが可能です。
サイズ
※モデルディアマンテ50は色を選択することはできません。
※サイズのオーダーは可能です。
ダブルサイズとクイーンサイズに関しては、芯材がセパレート式になっていますので、2人で同時に寝るときもそれぞれに合わせて表裏を替えることができます。
価格
評価
言うまでもなく、最も高価で高性能なマットレスです。
エリオセルMFの面もマルバフォームの面もどちらも単品でなら柔らかすぎて体が過剰に沈み込んでしまいますが、中心の芯材に硬いエリオセルを挟むことで、体が沈み込みすぎず、不安要素を解消しています。
また、使用されているマルバフォームはゼニアオイから抽出した液体を含めた高反発のフォームです。ゼニアオイの持つリラックス効果まで期待できます。
つまり、寝ることに関しては弱点がないのに加えて、リラックス効果までもたらす最高のマットレスなのです。
ただ、シングルサイズでの価格は40万円を軽く超えますので、普通人はまず手が届きません。購入は余裕がある方だけにしておいた方がいいのかもしれません。
ラグジュアリーモデルの注意点
ラグジュアリーモデルの中で、
モデルローマ
T-75
モデルEX-II
は側地が洗うことができますが、芯材自体は洗うことができませんので注意が必要です。
もし、芯材自体が汚れてしまったときの正しい汚れ取りの方法はこちらを参考にしてみて下さい。
また、
モデルトリノ
フラッグ・FX
モデル万平
モデルディアマンテ50
に関しては側地も芯材自体も洗うことができませんので、汚れるのが嫌な方は別にシーツをかけるようにした方がいいかもしれません。
正しいシーツの選び方はこちら
以上がラグジュアリーモデルのラインナップです。
スタンダードモデルに比べ価格はかなり高いですが、これから先、より質の高い睡眠をとることにより体の衰えに対抗していくために必要な要素が豊富に詰まっていますので、検討する価値は大いにあると思います。
コメント