「雲のやすらぎ」は夏場が非常に暑いと感じる意見が多い原因とその対策
「雲のやすらぎ」は腰痛改善効果が高いとされる高反発の敷布団タイプのマットレスです。
「雲のやすらぎ」についての詳細はこちら
さすがに買って初日から腰痛が改善するということあまりないかもしれませんが、非常に寝心地が良く、毎日使っていると
・腰痛持ちだが、夜中起きることなくぐっすり寝れるようになった
・起床時に腰が楽に起き上がれるようになった
・腰を痛めにくくなった
など効果を実感している声も多く見られます。
しかし、冬や春の時期に購入したときは快適だった寝心地が、夏場になると…
・暑くて寝苦しい
・熱がこもる気がする
など、季節のせいなのか、「雲のやすらぎ」自体に問題があるのか、非常に暑さを感じるという声も多くみられるのも事実なのです。
「雲のやすらぎ」が暑さを感じる原因とは?
【原因①】外からの輻射熱による暑さ
とくに夏場に雲のやすらぎが暑苦しく感じる理由の1つは、外からの※輻射熱により部屋自体に熱がこもってしまうことです。
※輻射熱とは、遠赤外線の熱線によって直接伝わる熱のことです。つまり、暖房や石油ストーブなどのように空気を介して熱が伝わるのではなく、その間の空気その他の気体の存在に関係なく、 直接電磁波の形で熱が伝わることをいいます。
基本的には、輻射熱は太陽光の赤外線によるものをいいます。夏場の日中はとくに日差しが強く、天井や壁に熱が蓄えられます。そこから夜になり部屋の中へ熱が伝わりどんどん溜まっていくことで暑くなるのです。
【原因②】体圧分散性能の高さ
考えるられる理由としては、「雲のやすらぎ」の体圧分散性能が非常に高いというのが1つあげられます。
どういうことかというと、
「雲のやすらぎ」は体圧分散性に優れているため、体圧が大きいお尻の部分は深く沈み込み、その他の体圧が小さい部分は浅く沈み込むようになっています。そのため、全身をバランスよく支え背骨の形状を適正な状態に保つことができるのですが、
図のように、肩から足まで全身がマットレスの面にピタッと密着するようなかたちになります。
寝返りが打ちやすく、腰痛にはこの体圧分散性の高さは非常に良い効果をもたらすのですが、このようにマットレスとの間に隙間ができずに熱がこもってしまうと暑く感じてしまう恐れがあるのです。
【原因③】季節に適さない面を使用している
もう1つは、「雲のやすらぎ」は両面で春夏用、秋冬用と使い分けられるリバーシブル仕様になっているのですが、夏場に間違って秋冬用の面を使ってしまっているという場合も考えられます。
秋冬用の面には、贅沢羊毛のロレーヌダウンが採用されており、中でも極上の部位だけを使用しています。これにより、秋冬の寒い時期でも常に温かさを保ちしっかりと腰を温めることができます。
そのため夏場にこちらの面を使ってしまうと暑く感じてしまうのは当然です。
そのためこの2つの面の違いをしっかり把握しておくとは大切です。
「雲のやすらぎ」に限って暑く感じるのか?
では、この暑さは「雲のやすらぎ」特有のものなのでしょうか?
そんなことはありません。
むしろ、「雲のやすらぎ」のような高反発マットレスと、トゥルースリーパーのような低反発マットレスを比べてみると、低反発マットレスの方が暑く感じるという意見の方が圧倒的に多くみられます。
低反発マットレスの方が寝たときに体が沈み込みやすく、無条件に全身を包み込むようなかたちになるため、より熱がこもり暑く感じるのです。
また、低反発マットレスのウレタンフォームは通気性、通水性があまり良くないものも多くみられ、睡眠中の汗が発散しづらく蒸れてしまうのも原因の1つでしょう。
一方で「雲のやすらぎ」は5層構造のうちの2層目、4層目のアルファマットは凹凸構造となっており、表層との間の空気の通り道が確保されているため、非常に通気性に優れています。
またそれに挟まれた3層目の高反発ウレタンフォームも、高度な反発力により体が沈みすぎないようしっかり押し返されるのに加え、上から下に湿気や熱が流れやすい性質を持っています。
そのため夏場に暑く感じるといっても、通気性、通水性に優れ、体も沈み込みすぎない雲のやすらぎは、低反発マットレスに比べると暑さを感じる度合はそれほど高くはないということが言えるのです。
腰痛改善を優先するなら
もし腰痛の改善を最優先でマットレスを選ぶのであれば、温かさの維持は非常に重要になってきます。
腰痛の原因の1つとして、血行不良による筋肉の硬直があげられます。筋肉には十分な栄養や酸素が行き渡らなければ、正常な筋収縮ができなくなり組織が硬くなってしまいます。そのため体を動かそうとすると筋肉が無理に引き伸ばされてしまい痛みとなるのです。
血行不良を引き起こす要因はいくつかありますが、とくに体の冷えは血管収縮が起こり、筋肉への血流量を減少させる大きな要因となるのです。
雲のやすらぎの体圧分散性能により暑く感じてしまう場合もあるかもしれませんが、腰痛の改善を最優先に考えるのであれば、腰の温かさを保つのも大事ということを頭に入れておきましょう。
それでもやっぱり暑いという方のための対策の方法
でもやっぱり暑いものは暑い!という方は、しっかり対策すると寝苦しさは改善するはずです。
【対策①】外からの輻射熱対策
まずは、原因①で述べた日中に太陽から注がれる日光による輻射熱の暑さ対策です。この対策をするだけでもかなり夏場の暑苦しさを軽減することができます。
ベッドを壁から離す
外からの輻射熱は壁や天井に蓄えられ、そこから熱が伝わってきます。とくに普段ベッドで寝ている人は、通常壁側にくっつけて配置している人が多いでしょう。しかし、ベッドが壁側に密着していると壁から伝わる輻射熱を直接受けてしまうので、熱を感じやすくなるのです。
対策としては簡単で、ベッドを壁から離すだけです。壁からの距離があればあるほど輻射熱の影響は受けにくくなるのです。
ただ、さすがに部屋のど真ん中にベッドを置くわけにはいかないので、50cmほど壁とのスペースを空けておくと良いでしょう。
冷房や扇風機で冷やすのは壁や天井が優先
暑くて寝苦しいと、どうしても冷房や扇風機の風を自分めがけて当てがちです。しかし、実は冷房や扇風機をつけるときは壁や天井を冷やす方が効率がいいのです。
方法としては、冷房の場合24~26度とやや低めに設定し、強〜急風で寝る前の1~2時間ほど壁と天井を中心に冷やすと良いでしょう。エアコンの風よけカバーなどがあるとより効果的です。
壁や天井をしっかり冷やしたあとは、寝るときに設定温度27~28度に上げて弱風で3時間くらいのタイマーでも十分寝ることができます。一晩中つけっぱなしにならないため、電気代の節約にもなるので一石二鳥です。
【対策②】マットレス自体に溜まる熱や湿気対策
原因②で、体圧分散性能の高さが体と雲のやすらぎとの密着度を高め、熱や湿気をこもらせると述べましたが、そのこもった熱や湿気を逃がしてやることができれば問題は解決できます。
下にすのこを置く
睡眠時に雲のやすらぎとの密着度が高くなると、その分熱がこもりやすくなりますし、一般的なベッドフレームやフローリングに直に敷いて寝る場合、その熱や湿気の逃げ道がなくなってしまい、雲のやすらぎとの接地面に熱や湿気が滞ってしまいます。
その対策として、
・ベッドで寝る人はすのこタイプのベッドフレーム
・フローリングに直接置いて寝る人は、下に床敷きすのこ
を敷いて熱や湿気の逃げ道を作ってあげることで湿気がこもるのを解消することかできます。
除湿シートを敷く
除湿シートをマットレスの下に敷くことですのこと同様に滞りがちな熱や湿気をしっかり取り除いてくれるので、常にサラサラな感触を体感することができ、カビの対策にもなります。すのこと併用するとさらに熱や湿気の対策は万全となるでしょう。
また、雲のやすらぎを畳の上に直接置いて寝るという人は、床敷きすのこは畳を傷つけてしまう恐れがあるため使えません。そのようなときにも除湿シートは非常に有効となります。
メーカーは違いますが、同じ腰痛改善効果が高い「モットン」と同じ会社で作られている「モットン除湿シート」がオススメです。
温度調節機能付き敷きパッドを使用する
先ほどは「雲のやすらぎの下」の対策でしたが、「雲のやすらぎの上」にも対策をしておくと完璧です。
それは温度を自動的に調節する機能がある素材の敷きパッドを使用するということです。
とくにアウトラストという特殊な素材を使用しているものがオススメです。アウトラストとは、あのNASAのために開発された素材で、上に敷くだけで快適な皮膚表面温度とされる約31℃~33℃に自動的に調節してくれます。
接触冷感素材敷きパッドは注意が必要
暑いときは、触れると冷んやり気持ちいい接触冷感素材の敷きパッドがいいのではないかと思う人も多いでしょう。
しかし、念頭においていただきたいのが、この接触冷感素材の意味は触れた瞬間は冷たく感じる素材ということです。つまり、最初に触れた瞬間は冷たく感じますが、その数分後には冷たさはあまり感じられなくなるのです。また、冷たく感じるものほど化学繊維を使用していることが多いのですが、化学繊維は吸湿性や通気性があまり良くないので、寝始めて時間が経つと逆に蒸れやすくなる恐れもあるのです。
ちなみにジェル素材も同じことが言えます。こちらも冷たく感じるのは最初だけです。しばらくすると、自分の体温によってジェルが温められ、ジェル自体が生温かくなってしまいます。また、ジェルを保護する素材にはビニール素材が使われているものが多く、これもまた吸湿性や通気性が非常に悪く結局蒸れて寝苦しくなるという事態になりかねません。
もし接触冷感素材の敷きパッドを選ぶなら、冷たさを優先した化学繊維100%のものではなく、吸湿性や通気性も考慮し、天然繊維もバランスよく配合されたものを選ぶ方が冷たさが長続きするのでオススメです。
そこで私がオススメするのは、mofua cool(モフアクール)という接触冷感敷きパッドです。この敷きパッドは、冷たさを感じる指標である※Q-Max値が0.38を超え、非常に接触冷感度が高く、それでいて先ほど述べたハイテク調温素材のアウトラストも使用されています。さらに天然繊維もバランス良く配合されており、通気性もよく水洗いも可能。防ダニ・抗菌加工も施されているので常に清潔に寝ることができます。
※Q-Max値とは、体が接触した際にどれだけ冷たく感じるかを表す指標のこと。この数値が高いほど冷たく感じ、数値が0.2を超えると接触冷感効果が、あるとされており0.4を超えるとはっきりと冷たさを感じる数値と言えます。
【対策③】春夏用と秋冬用の面を間違えないようにする
原因③で、春夏用と秋冬用の面を間違えて使用してしまっている可能性も述べましたが、これに関しては単純に間違えないようにしっかりそれぞれの面の特徴を把握しておくことで対策をすることができます。
春夏用
春夏用の面は、まず模様が縦のストライプになっています。
肌触りもこちらはサラッとした印象です。
秋冬用
秋冬用の面は、網目状のダイヤカットとなっています。
こちらの肌触りはふわふわしており温かみがあります。
このように2つの面の特徴をしっかり頭に入れておけば間違うことはないでしょう。
まとめ
・外からの輻射熱による暑さ
・独自の体圧分散性能により体がフィットするから
・雲のやすらぎの秋冬用の面を間違って使用している可能性がある
・ベッドを壁から離す
・冷房や扇風機は壁や天井目がけて
・すのこを下に敷く
・除湿シートを敷く
・温度調節機能付きの敷きパッドを使用する
・使用する面を間違えないようにする
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