良質なマットレスを選びたければ密度D(kg/㎥)表記の確認は必須!
マットレスを選んでいる際、 「密度30D以上」、「密度35kg/㎥」などといった表記をよく目にすると思います。
一体この密度とは何なのか知っていますか?
あまり重要視せず流し読みしてスルーしてしまっていませんか?
実はこの密度表記は良質なマットレスを選ぶ上で絶対に見逃せない非常に重要な要素なのです。
そもそもマットレスの密度D(kg/㎥)ってなに?
密度の意味とは?
密度とはマットレスの素材の濃縮度、つまりどれだけ中身がしっかり詰まっているかということを意味します。
この数値が高いほど中身がしっかり詰まっていて、持続的な外からの圧力を受けても本来の形を維持することができ変形しにくいということになります。
逆に数値が低ければ、それだけ中身がスカスカで持続的な外からの圧力ですぐに変形してしまう(ヘタってしまう)ということです。
Dとkg/㎥は何が違う?
・Dとは、Density(密度)の頭文字
・kg/㎥は密度の単位
つまり、D=(kg/㎥の略)ということになります。
メーカーによって表記は違いますが、どちらも密度の数値を表すためのものなので全く同じ意味なので、あまり気にする必要はありません。
密度表記の目安
以下、マットレスの密度を数値別に解説していきます。目安になると思いますのでぜひ参考にしてください。
10〜15D(kg/㎥)のマットレス
【耐用年数】:およそ1ヶ月〜半年程度
【価格】:2,000円前後〜5,000円程度
【特徴】
激安・大特価マットレスとして店頭で2,980円などで販売されているものはほとんどこの程度の密度です。
まさに中身がスカスカのマットレスで、使い始めて数日で変形し始めてしまうような耐久性の低さなのでオススメしません。
20〜25D(kg/㎥)のマットレス
【耐用年数】:半年〜1年程度(使い方次第で3年もつこともある)
【価格】:5,000円〜15,000円程度
【特徴】
これもまだ密度が高いとは言えません。①よりは多少耐久性はありますが、半年もすれば変形してくるので、使い続けると身体が沈み過ぎて腰痛の原因となる可能性があります。
もし選ぶのであれば、キャンプや友人宅など出掛け先で簡易的に寝るとき専用に使用するのがオススメです。
30D(kg/㎥)以上のマットレス
【耐用年数】:3〜5年(使い方次第で10年もたせることも可能)
【価格】:20,000円前後〜40,000円程度
【特徴】
オススメなのはこの密度からです。メジャーな高反発マットレスは、大抵この密度となります。
身体をしっかり支えることができ、耐久性も高いので腰痛対策としても十分使用できるマットレスと言えます。
腰痛対策等で選ぶならまずこの数値を満たしているかどうかを確認しましょう。しっかりこの密度表記がされていれば、信憑性が高いと言えるでしょう。
50D(kg/㎥)以上のマットレス
【耐用年数】:10年以上(長ければ数十年もつことも)
【価格】:10万円前後〜20万円前後
【特徴】
耐久性は群を抜いています。そう簡単にヘタることはないでしょう。ただ、価格も跳ね上がります。もし余裕があるのであれば、ぜひとも選んでいただきたいと思います。
マットレスの硬さ・反発力N(ニュートン)とは全くの別物!
反発力が高いと密度も高く耐久性があるイメージがありますが、マットレスの密度と反発力は全く関係ありません。
密度はあくまでも素材の中身がしっかり詰まっているかの指標なので、密度を上げても反発力は変わりません。逆に反発力を高くしても密度は変わりません。
そのため、密度が低くても反発力は高いマットレスはいくらでもありますので、「高い反発力!」「高反発でしっかり身体を支える!」というようなマットレスも密度が必ずしも高いというわけではないので注意が必要です。
密度と価格との関係性を見逃すな!
実はマットレスの密度を上げるには、かなりの手間とコストがかかってしまいます。そのため、30Dを超えるような耐久性の高いマットレスは必然的に本体価格も高くなってしまいます。
もし、価格が10,000円そこそこで耐久性抜群と書かれているマットレスがあれば、それは間違いなくニセモノです。すぐにヘタります。そのような価格で30Dを超えるマットレスはまずありません。
価格で見るのであれば、最低でも35,000円〜40,000円前後を目安に選ぶと、30Dを超えるマットレスの妥当な価格と言えるでしょう。
密度表記がないものは全て性能が低いというわけではない
基本的にカケンやボーケンなど第三者機関による密度の証明があるマットレスは信憑性が高い耐久性があると言えます。
しかし、中にはエアウィーヴなどメジャーなマットレスでも、あえて耐久試験の結果や密度表記をしていないものもあります。
以下エアウィーヴに問い合わせてみたところこのような返答がありました。
このように、耐久性や密度の表記がなくても耐久性があるマットレスもあるので気をつけましょう。
耐久性や密度表記がなくても耐久性が高いマットレスを見分ける方法とは?
密度は、先に述べ通り価格と密接な関係があります。
また密度は重さが大きく関わりがあり、おおよそですが、
重量kg ÷{横幅×縦幅×高さ(厚さ)m}
【例1】シングルサイズ
(100×200cm、厚み10cm、重量6kg)
のマットレスの場合
6kg÷(1m×2m×0.10m)=30D(kg/㎥)
【例2】シングルサイズ
(100×200cm、厚み10cm、重量10kg)
のマットレスの場合
10kg÷(1m×2m×0.10m)=50D(kg/㎥)
という計算式で求めることができます。
つまり、サイズはほとんどのマットレスが大差ない為、重量が大きいほど密度の高いマットレスと言えるのです。
マットレスに軽さを求める方もいるかと思いますが、耐久性は低いということを頭に入れておく必要があると思います。
密度の高いオススメのマットレスベスト3
実際に密度が高いオススメのマットレスをご紹介しようと思います。
ここでベスト3をあげる上で、いくつかの基準を設定して判断しようと思います。
〈基準項目〉
①密度の表記があるか
②第三者機関(カケンやボーケンなど)の証明があるか
③密度が30D( kg/㎥)以上あるか
※④密度表記されている芯材のみで構成されているか(※密度表記されている芯材とそうでない芯材を組み合わせた複数の層からなるものは、マットレス全体としての密度が明確に分からず信憑性に欠けるため
【例】3層構造のマットレスの場合
第3位 雲のやすらぎプレミアム
第2位 マニフレックス
第1位 腰痛対策マットレスモットン
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