トゥルースリーパーで腰痛が悪化したという意見が多くみられる理由とは?
テレビショッピングやネットでもお馴染みのトゥルースリーパーは低反発マットレスのパイオニア的な存在で、未だ絶大な人気を誇ります。
腰を楽にしたい、熟睡したいという方は、宣伝効果の影響もあり、知名度が群を抜いているトゥルースリーパーをまず思い浮かべるのではないでしょうか。
確かにトゥルースリーパーはメリットが沢山あります。詳しくみてみましょう。
種類が豊富(トゥルースリーパー全マットレスラインナップ)
オーバーレイタイプ(既存のベッドマットレスや布団の上に敷くタイプ)
トゥルースリーパープレミアム
〈特徴〉
トゥルースリーパーシリーズで最もオーソドックスなモデルで、未だ人気の衰えないロングセラー商品です。
低反発素材に※ウルトラビスコエラスティックを使用しており、個々の体の凹凸にピタッと合わせて自在に変形し、体全体を優しく包み込むようにフィットします。そのため重心が大きい肩や腰に限局して圧がかかることがなくなり、体全体をバランス良く支えてくれます。
※ウルトラビスコエラスティックとは、NASAが宇宙飛行士のために開発したといわれる低反発素材にヒントを得て開発された特殊な素材。弾力性や復元力に優れ、体温や体圧によって反発力や形が変化するため、どんな人にもぴったりフィットします。ガラスの上の布団にボーリング球を落としても割れることなく、優しく受け止められるほどの衝撃吸収力を誇ります。
この素材を100%使用することで、寝返りが必要ないほど上質な睡眠をとることができるのです。
トゥルースリーパー プレミアケア(スタンダードタイプ)
〈特徴〉
元祖であるトゥルースリーパープレミアムと素材は変わらず、抗菌効果が追加されリニューアルしたのがこのモデルです。
トゥルースリーパーエクセレント
〈特徴〉
トゥルースリーパープレミアムがバージョンアップしたようなモデルで、低反発ウレタンフォームは変わっていませんが、1番の特徴はそれに加えて反発弾性が強いウレタンフォームが使われて二重構造になっているところです。それによって、プレミアムよりも体が沈むのを防ぐことができます。
また、素材を山型に加工し空気の通り道を確保するとともに、中身も穴空き加工をしてこちらにも空気の通り道も確保して通気性が高くなるよう工夫されています。
トゥルースリーパーネオフィール
〈特徴〉
低反発マットレスのフィット感と、高反発マットレスの弾力性を併せ持った新感覚な素材が使用されており、「中反発」と表現されています。
また、この素材はより吸放湿性に優れており、汗や湿気を吸収し放出してくれます。これにより睡眠時の蒸れやベタつきを軽減し、常にサラサラで快適な寝心地を実現しています。
トゥルースリーパーウェルフィット
〈特徴〉
トゥルースリーパーネオフィールをバージョンアップさせたようなモデルで、トゥルースリーパーエクセレントと同じように2層構造になっており、上の層にウェルフィットと同じ中反発素材を、下の層に硬めのウレタンフォームが使用されています。加工の仕方も凸凹にプロファイル加工が施されていますので、空気の通り道を確保が確保され通気性をより高く仕上げてあります。
タイプとしてはオーバーレイタイプですが、厚さが7.5cmあるので畳や床の上に敷いても問題なく使用することができます。
トゥルースリーパーセロ
〈特徴〉
トゥルースリーパーシリーズ唯一の高反発マットレスです。そのため、その他のモデルと素材にも大きく違いがあります。
※ナノブリッドRと※ファイバークッションの2つを二層に重ねてあり、ナノブリッドRの面とファイバークッションの面のリバーシブル仕様となっています。
※ナノブリッド:類似商品の高反発マットレスのエアウィーブにもみられる網状の素材で、通気性が高く暑い時期に最適。 です。
※ファイバークッション:硬わた素材。湿度を保つことで暖かくしてくれるため、寒い時期に最適です。
このリバーシブル仕様により、寒い時期と暑い時期に応じて使い分けること可能です。また、どちらも高反発素材で反発力が高く、体が沈むのを防いでくれるので、非常寝返りがしやすくなります。
さらに、これらの素材はブロック分けされており、それぞれ入れ替えることが可能です。ローテーションをして負担が偏るのを防いだり、組み合わせを変えることで違う寝心地を楽しむことも可能なのです。
ナノブリッドRもファイバークッションも直接水洗いをすることが可能な素材であるため、汚れたらシャワーなどで洗い流せるので常に清潔に保てるのもメリットの1つでしょう。
布団タイプ(直接畳や床に敷けるタイプ)
トゥルースリーパーコンフォート
〈特徴〉
長時間横になったときに感じる底つき感を防ぐため、2層のダブルレイヤー加工が施されています。上の層は、トゥルースリーパープレミアムと同じ低反発素材で体圧をしっかりと分散し、下の層は、硬めのウレタンフォームで体沈みすぎないように支えます。
これにより直接畳や床に敷いても十分に底つき感なく寝心地の良さを体感することができます。
三つ折りタイプなので、持ち運びや収納もしやすいのもメリットです。
寝具をすべて買い直す方やワンルームで一人暮らしの方などにオススメです。
トゥルースリーパープレミアケア (布団タイプ)
〈特徴〉
トゥルースリーパーコンフォートに抗菌効果が追加されリニューアルしたモデルで、性能自体はコンフォートと同じです。
より清潔に保ちたい方にオススメです。
以上のように多数の種類がありますので、自分に合ったマットレスを探しやすいかと思います。
寝心地が抜群に良い
種類によって感触は少しずつ違いますが、どのマットレスも低反発素材のウルトラビスコエラスティックを基礎としており、体圧をしっかり分散し、どんな体型の方でも優しく包み込むように体を支え寝心地の良さは間違いないでしょう。
図を見てもしっかり体圧分散されているのが分かります。
性能のわりに価格が安い
体圧分散性能や寝心地の良さのわりに価格はほとんどのモデルがシングルサイズで20,000円〜30,000円と非常にお求めやすい価格となっています。
さらに、この低価格にもかかわらず全商品において60日間の返品保証、1年間の交換保証もついていますので、安心して購入することができます。
トゥルースリーパーで腰痛が悪化した実体験をもとにした考察
これだけのメリットがありますが、腰痛持ちの方に限っては私はトゥルースリーパーはあまりオススメしません。なぜかというと、「腰痛が悪化した」いう事実があるからです。
私も以前トゥルースリーパーを愛用していました。しかし、口コミ通り見事に腰痛が悪化したという過去があるのです。
体圧分散性能が高く腰の負担が減るのになぜ腰痛が悪化するの?
と疑問に思う方もいるでしょう。
そこでトゥルースリーパーで腰痛が悪化した原因を探ってみます。
寝返りが少なくてすむ寝心地の良さが逆に腰痛を悪化させる
トゥルースリーパーの低反発素材は体をふわっと包み込むように沈ませ、心地良くしっかり熟睡することができます。十数年前高校球児だった私は腰痛に悩まされていたので、実際に使用してみましたが、非常に寝つきが早くなりぐっすり寝ることができました。しかし、なぜか朝起きるときには腰が痛くて仕方がなかったのです。原因は何か考えても全くわかりませんでした。
ところがある日、母親に「あなたは全然寝返りもしないで、寝相がいいねぇ〜」と感心されたことがありました。
自分は寝ていて意識がないので全く知りませんでした。
最初はちょっと鼻が高かったのですが、改めて腰痛と寝相について調べてみました。恥ずかしながらそこで事実を知ったのです。
実は「寝相は悪い方が腰痛になりにくい」のです。
あまり良い言い方ではありませんが、つまり睡眠中はある程度寝返りが必要ということなのです。
睡眠時に寝返りが減少すると体が接している面の血流が滞ってしまい、その筋肉を硬くしてしまうのです。
それを考えると寝心地が良く、あまり寝返りをしなくてすむトゥルースリーパーは腰痛を悪化させるというのが納得できました。
温度によって硬さが変わってしまう
トゥルースリーパーのような低反発素材は温度によって硬さが変わってしまうのも欠点の1つです。
私はいつも不思議に思っていました。ときにはふにゃふにゃ、ときには非常に固くなり…
古くなって性能が落ちてしまったのかと思いました。
実際に調べてみると、トゥルースリーパーの素材は個人個人の体温に合わせて硬さが変わりフィットするよう設計されていたのです。ところが温度によって硬さが変化しやすい分、暑いときは柔らかくなり、寒いときは硬くなるといったように、気温によっても変化してしまっていたのです。これでは腰を支える安定性が一年を通して保つことができないのです。
トゥルースリーパーにも高反発はあるが…
これまで、低反発素材は腰痛持ちにはあまりオススメしないとお伝えしてきました。
ただ、トゥルースリーパーシリーズの中でも、トゥルースリーパーセロという高反発マットレスがあるじゃないかと思う方もいるかと思います。
しかし、トゥルースリーパーセロの硬さは110N前後と言われています。
マットレスの硬さは主に N (ニュートン)で表されます。寝返りをしやすい適正な硬さは以下の通りです。
45kg以下 100N
46kg〜80kg 140N
81kg以上 170N
つまり、この目安をみると110Nという硬さは、細身の女性のように体重が軽い方に適した硬さと言えるので、一般的に高反発マットレスとしては、少し柔らかすぎるのです。
また、6ブロックローテーションができるということはメリットもありますが、それだけ劣化が起こりやすいということ、またブロックが分かれていると、その継ぎ目は腰痛効果が薄れてしまう可能性もあるのです。
これがトゥルースリーパーで腰痛が悪化した主な原因と思われます。
私のオススメのマットレス
腰痛対策で選ぶなら間違いなく「モットン」
腰痛対策マットレス「モットン」も、体圧分散性、寝返りのしやすさに優れ、腰痛改善効果が期待できる高反発マットレスです。
寝返りをしやすい適正な硬さを重視する場合、「モットン」なら100N・140N・170Nから自分の体に合った硬さを選ぶことができます。
つまり幅広い方に対応することができるので必ず自分に合った硬さが見つかるでしょう。
まとめ
トゥルースリーパーが、腰痛悪化した理由とは、
・気温によって硬さが変化するため、1年を通して同じ効果が得られない
・高反発タイプもあるが、腰痛対策できる対象が限られてしまう
価格の安さ、寝心地の良さを重視する場合トゥルースリーパーは非常に魅力的です。
しかし、より自分に合ったマットレスを選びたい、腰痛を改善させたい、楽になりたいたいという方は「モットン」の方が断然オススメです。
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