寝具のダニを完全に除去するには、布団クリーナーでは不可能だということを知っていますか?
ダニは、一般的な布団などの寝具の中になんと約200万匹も存在するのを知っていますか?
そのためダニによるアレルギーで悩んでいる方は特に、1日の3分の1もの時間を過ごす寝具の中に潜むダニをできる限り除去しなければなりません。
そこで、ダニを除去するためにあなたは最初に何を思い浮かべますか?
布団クリーナーで吸い取って除去すればいいと思っていませんか?
天日干しすれば除去できると思っていませんか?
残念ながらそれは大きな間違いです。
ダニの繁殖力としぶとさをナメてはいけません。
ダニは、一回で2000〜3000個もの卵を産みます。その後1カ月で孵化し、それから約2カ月後幼ダニから成ダニに成長し、またさらにそれぞれが産卵します。
つまり、夏場などの湿気がありダニとって活発な時期の場合、なんとたった3カ月で300倍にも増殖すると言われているのです。
また、ダイソンなどの布団クリーナーの吸引力を持ってしても、寝具の奥深くへ逃げ込み、繊維に足を引っ掛け吸われまいと耐えるため完全に吸い取ることはできません。
レイコップで有名なUV照射でも死滅させることはできません。詳しくはこちら
天日干しをしても、日が当たらない奥の方に同じく逃げ込むので全く無意味です。
正しくダニを除去するためには、まずダニのことをもっと知ろう。
ダニが活発になる条件とは?
①温度
ダニが最も活発になる温度は25℃前後の気温です。
②湿度
ダニは60%〜80%の湿度で最も活発に繁殖すると言われています。
条件①②を踏まえると梅雨時期から夏にかけてが最も活発に繁殖すると言われているのが納得できます。
③エサ
人間のフケや垢、髪の毛など
ダニの好物は、生活しているだけで必ず落とすフケや食べこぼしなどです。そうです、ダニのをエサは私たちが無意識に提供しているということなのです。
ダニ種類は?
一口にダニと言いますが、ダニにも種類があります。
ツメダニ・チリダニ → 家の中に出る代表
イエダニ → 屋外に生息
ツメダニ・チリダニは人間のフケやホコリ、皮脂などをエサとしているので家の中で繁殖します。私たちがダニ、ダニと言っているのはおそらくこの種類です。
まれにダニに刺されて赤く腫れることがありますが、それはイエダニといって本来は屋外に生息して動物の血液をエサとしてしているのですが、ネズミや鳥に寄生して家の中に侵入してくることがあります。その後人間の血液を求めて刺してくるのです。
ダニを除去する効果的な方法とは?
ツメダニ・チリダニの除去方法
主にこの種類のダニに対することがほとんどでしょう。
ツメダニ・チリダニを除去するには弱点突くことが重要になります。
ダニが活発になる条件とは何だったでしょうか?25℃前後の気温と60%〜80%の湿気でしたよね?
その条件を満たさないようにすればいいのです。
つまり、「熱を加えること」と「乾燥させること」です。
ダニは、温度が50℃以上、湿度が55%以下になると生き続けることができません。このような状態を作ることでダニを完全に除去することができるのです。
イエダニの場合も、ツメダニ・チリダニと同様に高温、乾燥で死滅させることができます。しかしネズミなどに寄生して家の中に侵入してくるため、次から次へとイエダニが侵入してしまい切りがありません。したがって、そのネズミの駆除を優先して考えればイエダニの除去もスムーズになるでしょう。
最も効率良くダニを除去できるのはコインランドリー
ダニを除去するする上で、最も効率良く除去できるのはズバリコインランドリーの大型乾燥機で乾燥させることです。コインランドリーの大型の乾燥機は、家庭用と違い70℃以上の熱風を長時間(30分以上)あてることができるので、たとえ布団が分厚くても内部までしっかり熱を行き渡すことができるので、全てのダニが死滅させられるのです。
なかなかコインランドリーに行けない時は?
実際近くにコインランドリーがなかったり、忙しくて行けなかったりすることがあります。
そのようなときは家庭用布団乾燥機を購入することをオススメします。 近年、布団を高温に保ちダニの除去に向いている布団乾燥機も販売されています。
正しい布団乾燥機の選び方はこちら
やや高価ですが、ダニによる悩みを解消するために一度家電量販店に足を運んでみてはいかがでしょうか?
乾燥機にかけられないマットレスはどうしたらいい?
分厚いベッドマットレスなどは乾燥機にかけることができません。そのためダニの完全な除去は不可能…
そんなことはありません!
乾燥機にかけられないものはダニシートを使用するとダニを除去することができます。
使い方は簡単。マットレスの下に敷くだけです。これでダニをおびき寄せ、シートの上に乗ってきたダニの動きを封じ逃げられなくするというものです。
正しいダニシートの選び方はこちら
ゴキブリホイホイのダニバージョンと思えば分かりやすいかと思います。
〈まとめ〉
ダニを完全に除去するには、
①コインランドリーの大型乾燥機を使い、高温、乾燥状態をつくりダニを死滅させる。
②コインランドリーになかなか行けない人は家庭用布団乾燥機を使用する。
③大型乾燥機で回せない分厚いベッドマットレスなどは、ダニシートを使用する。
この3点のいずれかを行い、ダニを完全に退治しましょう。
ダニを死滅させるだけではダメ
ダニの完全な除去方法はわかったと思いますが、大事なのは「ダニの死滅後の処理」です。ダニの死骸は宙に舞うハウスダストの一部となります。つまり、ダニは死んでもアレルギーの原因となることに変わりはないのです。
完全にダニを死滅させたら、ここで初めて布団クリーナーのレイコップやダイソンの出番なのです。生きたダニは吸い取ることは不可能ですが、死んでしまえばこっちのもの。布団クリーナーでじゃんじゃん吸い取りましょう。
また、ダニのエサとなる私たち人間のフケや垢、食べ残しは出来るだけこまめに取り除くようにしましょう。
ここまでが完了したら完璧です!
しっかりダニを除去して、アレルギーの悩みから1日でも早く解放されましょう。
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